スリーブアンテナの自作(作成編)
スリーブアンテナ自作の作成編です。
今回ここで説明する方法は、非常に大雑把な方法です。
短縮率や、調整等しち面倒くさいことを言うと、せっかく簡単に
実用的なアンテナを自作できるスリーブアンテナのメリットが
なくなってしまうためあえてそういう細かいことは言いません。
細かいことにこだわりたい方は、各種文献を参考にしながら心行くまで
Deepにお楽しみください。
まず大まかな流れです。
①外皮をむく
②網線を折り返す
③中心線をちょっと剥く
④コネクタをつける
という流れです。
説明中の各写真はクリックすると大きな写真が表示されるようになっています。
①外皮をむく
まずは同軸ケーブルの外皮を剥きます。
同軸ケーブルは
5C-FBの場合
中心から
中心導(銅)線=>中心の絶縁体=>アルミ箔=>網線=>外皮
という、5重の構造になっています。
ここでは、カッター等で外皮だけに切れ目を入れて剥きます。
剥く長さは、端から15cmです。
画像ぐらいにカッターで浅く1周切れ目を入れます。
切れ目を入れてから折り曲げると、こんな感じで裂け目ができて剥けると思います。
裂け目ができないようならもう少しだけ切れ目を深くしましょう。
このとき中の網線に傷をつけないように注意しましょう。
1周裂け目ができたら、今度はカッターの切れ目を縦に入れましょう
こんな感じで外皮をむいていきます。
剥き終わりです♪
参考
15cmとなる理由
外皮を剥く長さは4分の1波長になります。
簡素化した式では 波長(m)=300/周波数(Mhz)
となります。
地デジの放送周波数をまあ大雑把に捉えると約500MHz近辺
そこで 300/500(MHz)=0.6(m)
さらに0.6*4分の1=0.15(m)=15(cm)となります。
②網線を折り返す
続いて先ほど剥いた外皮の下に隠れていた網線をまだ向いていない外皮の上にかぶせます。
まずはこんな感じにたるませて
そのまま下におろして外皮にかぶせます。
かぶせたらビニールテープを巻いていきましょう
巻き終わったらこんな感じ
③中心線をちょっと剥く
続いて、先ほどの同軸ケーブルの中身の
中心絶縁体とアルミ箔の部分を剥きます。
ここで必ず剥かなければいけないのは、アルミ箔の部分です。
絶縁体の部分は気休め程度とでもいいましょうか。
私が試した範囲ではここを剥く&剥かないでは受信レベルに大差はなかったです。
こんな感じにニッパーではさんで、ぐいっと引く
こんな感じに仕上がります。
これで一応完成ですが、このままではTVに接続できないのでコネクタづけです。
④コネクタをつける
標準的なF型コネクタの加工・取り付け方法です。
先ほどと同様に、外皮に切れ目を入れます。だいたい3cmぐらい?
同じようにして外皮を剥きます。
網線を同じように外皮にかぶせ、境目から1cmぐらいは網線を露出した状態で根元にテープを巻きます。
網線が出ている部分に、リングを忘れずに通します。
外皮を剥いたのと同じ位置でアルミ箔を剥きます。
根元から数ミリあけて、中心絶縁体を剥きます。
こんな感じにむけました。
コネクタ本体をアルミ箔と、網線の間にぐりぐりねじ込んでいきます。
ペンチや、プライヤでうりうりねじ込んでいきます。
このとき入っていく部分をしっかり工具で押さえないと入らないですよ。
こんな感じで、中心絶縁体がコネクタの位置にきれいに収まったら差し込み終わり
リングを剥きだしの網線の上までずらします
リングをプライヤーか、ラジオペンチで締めます。実際やってみるとわかりますがこういうときプライヤーは楽です。
普通のペンチでやる人もいます。
中心導体をツライチか、ちょっと長いぐらいでニッパーで切って完成です。
これで完成です。
次回実用編へ続きます。
なお質問等はコメント欄に記入いただければ可能な限り応えていきます。
メールでの個別対応は一切しませんのであしからず